家庭教育の崩壊阻止のために
「ゆとり教育」による小学校の大幅なカリキュラム削減で、塾に行かず家でも勉強しない子・中学受験を経験しない子の多くに壊滅的な学力崩壊現象が起きています。このままでは日本は国力も治安も大幅に低下し悲惨な国になるであろうことは容易に予想されるところです。親御さん方や生徒さん本人にはもう少し危機感を持っていただき、本書などで対策をとることをおすすめします。
学力崩壊はもちろんカリキュラム削減のせいばかりではなく、親の側に重大な責任があります。子供の学力以前に親の質が全体的に甚だしく低下しています。学校や塾は、躾や性格形成まで担当しているわけではない。小学校段階でテレビ・ゲーム漬けで自主的な家庭学習の習慣がついていない子、学級崩壊を引き起こすような倫理観念の無い子、そのような子供を作り出したのは明白に親の責任です。そんな子に対して、親のほうがテレビを見ながら「勉強しろ!」と怒鳴っても、言うまでもありませんが、何の効き目もありません。「じゃあどうすればいいの?」と思われる親御さんは、どうか本書などで自己の再教育をなさってください。
親に必要な一冊
小学生中学生の子供を持つ親に必要必読の一冊。 本書は著者の長年の堅実な実践を元に作られていますからその点で非常に高い評価ができると思います。 ツマヅキきのタイミングや対応策など現場主義の著者でないとわからないフォローが嬉しい。とくに核家族化した現代の日本の親世代は教育そのものの取り組み、考え方が根本的に体験的に知りえる機会が非常に少ないため行き当たりばったりの対応しかできない親が多いのではないだろうかと思う。 そんな親、教師にはとてもありがたい一冊だと思います。 但し、マクロに教育、子育てを考えれば本書は教育スキルの一部分を提供しているに過ぎない事も留意したい。
確固たる経験に基づいた、信頼できる内容です
私の子供は二人とも小学生ですので、主に陰山氏の書かれた章を重点的に読みました。 著者は、都市部の市立中学への進学地域、及び農村部の殆どが公立中学へ行く非進学地域、と2つの全く異なる環境の小学校で教えられた経験から、小学生を如何に学習指導していけばよいか、ということについての、誠に含蓄に富む結論を導かれています。 全ては長年の著者の直接経験に基づくものであり、他人の受け売りは皆無です。自ら試行錯誤を重ねながら、子供の将来を明るいものとするために、どのような教育を施せばよいか、という愛情に導かれた内容となっています。この観点から見れば、単なる受験指導について書かれた本は貧困に思えてなりません。 小学生、中学生をお持ちの方々全てにお勧めする本です。
学力って何
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誰の学力低下?
小学生、中学生はどういうところで学習に躓き、どういう理由で必要な知識が体系づけられずに、どういう理由でやる気をなくしていくのか。そしてそれを解決するには、どの基本まで戻って、どのような技能を修得し、どのようにこれを体系づけて「学力」に結び付けていくのか。この本は、小学生の学習内容〜主に算数〜に着目して以上のことをきめ細かく説明し、具体的にどのようなトレーニングによって子供の学習技能、ひいては学力を高めるかという方法論について詳述する本です。 そのトレーニングの一例として、「百ます計算」が挙げられています。これは有効です。集中力を鍛え、計算ミスは減ります。基本的な計算能力が上がるので、例えば掛け算で九九を一から読み上げなくても、視覚的に答えが出るようになります。中高等教育で求められる情報処理の基本として、このような反射的な数的能力は極めて重要です。しかし、こんなのは「技能」です。できて当たり前。勝負はその先の「知識の組み合わせ」にあるのであって、本当の学力はこの「技能」をそれなりに極めたその先にあります。その意味で、百ます計算ができれば、あるいは多数桁の掛け算ができればそれでOKと甘んじるのは不十分です。本書に書かれていることはあくまで手段であって、目的ではありません。 にもかかわらず、この程度の「技能」でさえ、他人に教わらないと必要性と方法論を体系的に説明できない、子供にさせられない親・教師世代の学力の程度が、本当は抜本的に不十分なのだと私は思います。自分が小学校のときどこに躓いて、それはどのように解決されたのか。教育に多少なりとも熱意のある親・教師は、その程度のことは自分で考えるべきですし、その考える能力そのものが、できて当たり前の「技能」を踏まえた学力の本質であると思います。この本そのものは、そんなダメな親・教師でも分かるように書いた、大変優れた啓蒙書だと思います。
文藝春秋
本当の学力をつける本―学校でできること 家庭でできること 欠点を長所にすると学力はグーンと伸びる!―いますぐ親ができる家庭学習27のメソッド 学力はこうして伸ばす! 小河式 家庭学習にほんとうに大切なこと―親子でつける自信と学力 学力の新しいルール
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