ミームとは何か?
ミームとはリチャードドーキンスが提唱した概念でして、
遺伝子が親から子へ伝わるよいったものではなく、
いわゆる宗教や文化などが伝播する概念です。
例えば日本の特攻隊や同時多発テロリストなどは自らの生命を
捨てて自国を守る概念が浸透しています。これがミームの概念です。
またオアシスの音楽、村上春樹の小説、ヒッチコックの映画、
コカコーラでも良いのですが、国境を越えて伝播していますよね。
これらをミームと呼んで差し支えありません。
遺伝子でもなく伝わるそしてあたかも遺伝子のようにその人の
思想、考え方、行動に影響するものを総括してミームと呼んでいいでしょう。
本書はそれらを見事に解説しています。また以前、著者はホームページを
更新していたので私はよく観ていましたが、莫大な読書量を誇る博識家です。
本書にもその片鱗が現われています(引用多い)
興味深い
ミームというのは、遺伝子とは違うが、垂直に遺伝する文化などのことを言う。非常に面白い概念で、私は最近これにはまっている。ドーキンスが「利己的な遺伝子」で提唱した概念で、かれこれ30年経ち、様々な研究がなされ、しかしながらも、遺伝子のように、可視的ではなく(可視的である可能性も否定はできないが)ワトソン&クリックは、未だ現れていない。以下、挿話抜粋。 ・今ある不幸の手紙の原形は、1920年代のルイジアナまで遡ることができる・NYの雑踏の中で、見ず知らずの人に道や時間を教える人が9割もいる・人が突然、恋に落ちるのは、そのような衝動がないと、価値判断できないから。・人間は10度の水と15度の水の区分を触覚でしにくい。しかし、39度と40度ならば可能である。これは、40度という体温が人間の生命にとって重要だから・DNAの染色体はなぜ2本あるかというと、一本は遺伝に、もう一つは突然変異するために。・人間は銀河系の成り立ちや、生物進化よりもセックスや料理に興味を持つ。なぜなら、後者の方が、自分の遺伝子が生き残るために重要な情報だから
これはちょっと…
ミームその物の説明は中盤の20ページにも満たない文章でしかない。 前半の生物学関連の基礎知識の解説は、専門用語を使用して基礎知識を解説するなんて、この手の本もっともやってはならないことが行われている。 後半は前半で仮説したミームを使用しての、著者の文化論や道徳論が始まるのだが、非常に観念的で事実誤認が大量に見受けられる。ひとまず、土地所有の問題が発端になったユーゴ問題を、イデオロギーをその原因に位置づけることで、ミームを使って読み解くのどうかと思う。
進化の主導権が遺伝子からミームに移る?
−ミームは遺伝子に取って代わろうとしているのかとする思えてくる。遺伝子操作というのは、まさにミームによる遺伝子そのものの操作である。 人類は人類自身をも変え得る地点に到達した。このミームという怪物が、生存と調和というジーンの砦を食い破らぬよう。。 読みやすく、いろいろ考えられる一冊。良質の導入書。
もっと後?
つまらん。文化論として面白くないし、ミームを人システム理解のための 有力な道具として主張するにはその道具立てが足りなすぎる。 強いて言えば、遺伝子話や進化話が行き渡り、文化なんて・・・ という話がやたら出てくる未来があるとすれば?、その時はじめて意味ある お話になるという感じ。
廣済堂出版
ミーム力、とは?―ヒトからヒトへ広がる不思議なチカラ (チャートBOOKS―Navigational charts) ミーム・マシーンとしての私〈上〉 現代思想としての環境問題―脳と遺伝子の共生 (中公新書) 利己的な遺伝子 <増補新装版>
|